vuニュース

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド、有名な“バナナ”の無断使用に“待った”!
2012年1月12日(木)16時46分配信 @niftyミュージック

ルー・リードジョン・ケイル、そしてモデルのニコなどを擁した元祖カルト・バンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド。過激なリリックと前衛的なサウンドをロックンロールにもたらし、後のバンドに与えた影響は巨大だ。特にインディ・ロック・シーンにおける影響力の大きさは、ビートルズのそれよりも大きいかもしれない。

そのヴェルヴェッツの最初の作品、67年の『ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコ』は名盤中の名盤、ロック史最重要アルバムの1つと言われている。音楽もさることながら、活動初期にバンドのアート・ディレクター、パトロン的役割を果たしたアンディ・ウォーホルが手がけた“バナナ”ジャケはバンドの象徴ともいえるアイコンだ。このアートワークを一度も目にしたことの無いロック・ファンの方がむしろ少ないはずだ。

さて、実はこのアイコン、意外なことに今まで正式な著作権登録がされたことが無かったのだが、先日ルー・リードジョン・ケイルがこのアイコンの使用権を巡ってアンディ・ウォーホル財団に対し告訴した模様。きっかけはiPodiPhoneのカバーにアートワークを使用されたことが告訴状の主な内容らしいが、数年前に財団がそのアートワークを鞄やケースなどに使用するのを了承したことを知って以来、訴えることを考えていたのだという。実際、あのバナナとバンドを切り離して考えることは不可能と思えるくらい、誰もが知る馴染み深いイメージだ。ヴェルヴェッツにとってあのアイコンは、最早ウォーホルのものではなくバンドの象徴であり、バンド側から見れば財団は“無断で使用許可をした”と主張している。

そもそもウォーホル自身、当時の一連のアートワークは“匿名性”や“大量消費社会”といったテーマ(明確なテーマがあったかどうかすら分からないが)の元、ひたすら表面的であることに意識的だったはずだ。もし生きていたら今頃、「使用権? ああ、あげるよそんなもの」とか言いそうな気もするが…。

http://news.nifty.com/cs/entame/musicdetail/nmn-20120112-120112070632/1.htm
________________
発売から45年―「バナナのアルバム・ジャケット」を巡りヴェルヴェット・アンダーグラウンドアンディ・ウォーホル財団を告訴

世界一有名な「バナナのアルバム・ジャケット」を巡りヴェルヴェット・アンダーグラウンドアンディ・ウォーホル財団を告訴
ロック史に残る名盤として知られるアンディ・ウォーホルが手掛けた「バナナのアルバムジャケット」がトレードマークのザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド&ニコの1stアルバム。このジャケット・デザインの使用を巡りバンドがアンディ・ウォーホル財団を訴えたことが明らかになった。

ニューヨークポストの報道によると、メンバーのルー・リードジョン・ケイルは、ジャケットデザインを財団側が勝手に使用しiPadのアクセサリーなどを販売したことを理由に告訴。マンハッタン連邦裁判所に「財団がデザインに対してずさんな管理をしており、許可なくイメージの製品化などを承認した」として損害賠償を求めた。

ジャケット・イメージなどの著作権に関してはアンディ・ウォーホルの死後に後付けで発生したものということもあり、バンドと本人との具体的な取り決めがないまま本日まで来ておりザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド側は「ロック・ミュージックのリスナーや一般の人々は、“バナナ=ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのシンボル”として認識しており、すでにアンディー・ウォーホルの一グラフィック作品のみの定義は正しくない」と説明している。

ヴェルヴェット・アンダーグラウンド・アンド・ニコ』は1967年にリリース。発売当時は殆ど話題にならなかったが、その後「ロックの名盤」として認知されトレード・マークともいえるウォーホルのバナナのジャケット・デザインは世界的に知られている。なおアンディ・ウォーホル財団は彼の死後1987年に設立された。

リッスンジャパン - (2012/01/12)
http://listen.jp/store/musicnews_36902_all.htm
_________________

〈バナナ〉を巡る争い!? ルー・リード&ジョン・ケイルがウォーホル財団を提訴
カテゴリ : ニュース
掲載: 2012年01月12日 18:30
The Velvet Underground & Nico
バナナのイラストで知られるヴェルヴェット・アンダーグラウンドのファースト・アルバム『The Velvet Underground & Nico』のジャケットを巡って、同バンドのメンバーだったルー・リードジョン・ケイルが、アンディ・ウォーホル財団を提訴したことがあきらかとなった。

海外メディアの報道によると、2人はウォーホル財団側が許可なくバナナのデザインを使ったiPadのアクセサリーなどを販売したとして告訴。このジャケットはすでにバンドのシンボルとして一般に認識されており、デザイナーであるアンディ・ウォーホルの一作品として財団が勝手にライセンスを管理するのは正しくないと主張し、グッズ販売の中止および損害賠償を求めている。

バンドとウォーホル本人はこの有名な〈バナナ〉ジャケットの著作権ついて正式な契約を交わしておらず、その状態のまま今日に至っているという。訴訟の行方が気になるところだ。
http://tower.jp/article/news/2012/01/12/n13